街の灯 「PLUS+ アンカー」の話 その20 「PLUS+ アンカー」って?

長くお読みいただいた「街の灯」も今回が最終回である。という段になって、迂闊な筆者は大事なことを忘れていることに気がついた。
「PLUS アンカー」の「PLUS」って、どういう意味なんだろう? 不動産会社「アンカー」に何を付け加えたというのだろう?

歴史的事実としては、命名作業は次のように進んだ。これからの説明をお読みいただく前提として、このページの見出しにある「PLUS+ アンカー」の表記は、ページ作成に使っているWordPressの機能の制約で「+」を小さく出来なかったことをお断りしておく。本当は、本文にあるように「」と小さく表記するのが正しい。

「さあ、名前を決めようよ」

と「アンカー」社内で声を出したのは貴志さんだった。改装工事が進み、そろそろ看板を作らねばならないころだった。
当初は「アンカー」を店名から外す予定だった。ところが、それを聞いた人たちが

「アンカーが運営していると明示してもらった方が安心だ」

と言い始めた。
そもそも「アンカー」とは船の碇(いかり)のことだ。船が漂流するのを防ぐために海に投げ込まれる碇は、船にとっては最後の「頼みの綱」である。

「みんなの頼みの綱になる会社にしたい」

創業時に貴志さんが選び抜いて決めた社名だ。いわれてみれば、新しく開くカフェだってそんな存在になりたいではないか。よし、「アンカー」を店名に入れよう。

社内から様々な案が出た。その中に「PLUS アンカー」があった。

「これだ!」

貴志さん、雅子さんをはじめ全員の意見が一致した。

貴志さんは宣言した。

「だから、アンカーに小さな『+』をプラスする。いまの『アンカー』では出来なかった何かを加える場所。本当は大きな『+』の方がいいが、最初は欲張らない。小さな『』から出発して、いつかは大きな『+』に育てよう。それに、カフェのお客様にも小さくてもいいから『』をプラスできる場所にしていこう」

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