桐生の左官、海を越える 野村裕司さん 第2回 コーナー定規
これから国力を充実させようというカンボジアは、国力の基盤である国内産業を支える力を求めていた。若い技術者を育てねばならない。様々な技術移転を先進国に依頼して国造りに取り組んでいた。 左官職の技術もその1つである。国が豊か...
これから国力を充実させようというカンボジアは、国力の基盤である国内産業を支える力を求めていた。若い技術者を育てねばならない。様々な技術移転を先進国に依頼して国造りに取り組んでいた。 左官職の技術もその1つである。国が豊か...
カンボジアの首都プノンペンの国際空港に降り立った1人の日本人を、東南アジア特有の「冬」が迎えた。気温は30℃を越えているだろう。日本では「真夏日」である。だが、空気が乾燥しているのか、風が肌に心地よい。いまカンボジアは1...
前回まで、森村さんが発掘してきた桐生誕生の姿を綴ってきた。ジグソーパズルに例えれば、何となく全体の姿は浮かび上がってきた。20年にわたる研究の成果である。 だが、まだ見つからないピースがある。 ・桐生新町にお稲荷さんで描...
覚成寺はいまでもみどり市大間々町の中心街を外れた山地にある。覚成寺を訪れた森村さんは、もう一つの看板に気が付いた。「覚成寺の歴史」とあり、その中に 「古い時代、この覚成寺は現在地より西北の山中深くにあったが、明治四十五年...
そして、鹿沼での4日間が残った。 川越では徳川家康を神にする大法要を営んだのだから4日間という日数は必要だっただろう。だが、鹿沼にはそんな記録はない。目的地である日光は目と鼻の先だ。たった1日の行程でたどり着けるところま...