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第5回 二十四の瞳

先般、当社企画の“デザイナーズ賃貸テラスハウス”新作展示会を行いました。
「夜もぜひ開催してほしい」との要望に応え、夕方からは中庭と建物をライトアップし、とても幻想的な雰囲気でした。 入居予定者やそのご両親、土地活用を計画中のご夫妻、建築家を志す学生、そして有難い事に「今度はどんなデザインやカラーなのだろう?」と、展示会になると必ずお越しになるファンの方々などなど、3日間で3百名強のご来場者があり、とても賑やかに行うことが出来ました。

あと、忘れてはならない団体様がおります。最近は小学生が大挙してお越しになるのです。(笑)
展示室内は最新のデジタル機器や輸入家具で彩られており、「騒いだり走り回られると、困るな」というのが最初の正直な気持ちでした。
しかし、とてもワクワクしている様子だったので見てもらいました。 初日に小学3年生位の女の子二人が、ドキドキしながらも隅々まで中庭をじっくり見渡し、オーダーメイドキッチンや室内庭が見えるバスルームを、瞳を輝かせながら観察していました。
二日目にはその女の子が友達数人を引き連れて来ていて、そして、最終日には招集が掛かったのか、何と12人程の“御一行様”に膨れあがっていました。 初日の二人がガイド役となり「私がお嫁さんになったら、ここがいいな」「私は一人暮らしもしたいから、あの部屋かな」「ねえねえ!みんなどれが気に入った?」・・・色々と想いを巡らしているような、とっても幸せそうな可愛い表情でした。

私も小学3年の息子がおります。今回の出来事を家内に話したところ、実は今までの新作展示会全30棟の全室内を、家内は息子に見せていたのでした。

家内曰く「わかっても、わからなくても何かを感じてくれたら。小さい時の体験は後になって必ず何かしらで生きると思うの・・・。」 みんな将来どんな天職に就くのかわかりませんが、世界中の人々と交流をしてゆく新時代に生きるこの子供達に「少しは役立ったかな」などと想いをはせつつ、次の場所ではまたどんな瞳達に出逢えるのか今から楽しみです。

この仕事をしていて本当に良かったと感じた瞬間でもありました。

ぐんま経済新聞 「東毛エッセイ」 平成16年12月9日より転載