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不動産を通したまちづくりによる地域活性に取り組む
1992年9月に設立され、不動産の企画管理をはじめ、開発コンサルティングや仲介、不動産賃貸などを展開し営業地盤を固めてきた(株)アンカー。
通常の不動産会社の枠にとらわれない経営方針で地域活性に取り組んでいる同社の川口社長に話を伺った。

流通大手で店舗開発に携わり、流通的な視点を養い地元で起業
不動産の企画管理、仲介、開発、賃貸など様々な不動産に関わる事業を行っているが、なかでもコンサルティングが大部分をを占めている。顧客となる地主の不紅産の価値を見いだし有効活用するもので、主としてアパート・マンション経営、商業施設等の開発など収益不動産の企画・立案と管理運用に特化、現在顧客数は150軒にのぼる。 表代川口貴志氏は、流通大手に勤務し、店舗開発部門で主に都内の新店舗出店業務に携わることで、都市開発における流通的な視点を養ってきた。そして、「人の流れ」をつかむ重要性など不動産業に関する知見を得たうえで、群馬県に戻り不動産会社に入社、バブル経済の隆盛と終焉を径験した。そうし就業経験から「まちづくりに関わりたい(=街を盛り上げたい)」、「人と関われる事業をしたい」という思いを強めて独立、当社を設立した経緯がある。当社の特徴は、単にオーナーである顧客から預かる不動産を管理するという枠にとどまらず、顧客が不動産賃貸を営んでいくために必要な、集金・入居・退去・運用方法といった経営者の感覚を身に着けてもらったうえで法人化するまでのサポートができる点にある。地域でいち早くデザイナーズ賃貸住宅を取り入れ、人を惹きつける物件を生み出し、その傍らで地域のまちづくりの会などの活動に参加レ地域の人たちと連携、人脈を構築していった。そうした中、当社単体ではなく、地元の力を結集して全体を俯瞰するような事業をしてみたいという思いに至った。そのひとつが「古民家再生プロジェクト」である。

地元桐生での古民家再生とカフエ「PLUS+アンカー」のオープン
桐生市は群馬県内の12市の中で高齢化率が高く企業誘致の面でも後れをとっている状態にある。 企業の成長の仕方として別の地域に拠点・営業範囲を広げていく方法もあるなかで、当社は地元・桐生でのビジネスを継続していくことを選んだ。 地元の中心市街地で歴史を刻んできた「古い建物」が待つ潜在能力を顕在化し、活性化させることで、「古い建物」が生き残る「手法]を摸索している。そして、「桐生の歴史ある町並みや人と人との繋がりを活かして街中に憩える場所を作りい。この街に行き交う人の時間がもっと良いものになりますように」という「古民家再生プロジェクト」の思いを結集し形となったのが「PLUS+アンカー」である「PLUS+アンカー」は、桐生市本町にある古民家「角田邸」をリノベーションしたカフェで2014年11月にオープン、関係会社が経営している。おしゃれで落ち着く和の空間であり、パン作り教室やお茶会を始め様々なイベントに利用され、人が集まる憩いのスペースにもなっている。人気スポットとして地元のマスコミにもしばしば取り上げられているが、現在では地域のコミュニケーションスポットとしてだけでなく、地域の人たちの暮らしや地域そのものを表現する舞台となり、コロナ禍にあっては地元野菜などを販売するドライブスルーに活用するなど、地域へ貢献する存在へと成長している。

将来に対する思い
このように、当社では単に古いものを新しい画一的なビルやマンションにするのではなく、古くて新しい空間にリノベーションすることを提案している。それはデザイン賃貸住宅に「面白い」「かっこいい」といったイメージを定着させ、既存とは違う土俵で事業を行ってきた当社だからこそ成せることであろう。これらは桐生駅前の本社にも表れている。既存のビルを改装したオフィスには一般的な不動産会社にありかちな物件情報を掲示しておらず、一見すると不動産会社に見えない佇まいであるが、そこには訪れた顧客一人一人に寄り添いたいという思いが込められている。 現在進行形であるコロナ渦において人々の生活環境が大きく変わっていく中で、半径500メートル圏内における生活を考えたまちづくりを「街 区」という概念で表現する。. 川口社長は、「これからも自社の利益追求だけではなく、『地域になくてはならない企業』となって、まち(都市)づくりを通しか地域再生を実現したい」と語る。 現在も人と人とのつながりを大事に、地域のストラクチャーとして中心市街地の活性に取り組んでいるという当社の今後に注目していきたい。