糸を創る 泉織物の3
【染める】 繊維産地桐生は多品種少量生産を支える細かな分業制が特徴だ。その中で泉織物は一貫生産を指向する機屋であり続けた。できることは自分でやってコストを減らす、のではない。理想の和服を産み出すためには例え一部といえども...
【染める】 繊維産地桐生は多品種少量生産を支える細かな分業制が特徴だ。その中で泉織物は一貫生産を指向する機屋であり続けた。できることは自分でやってコストを減らす、のではない。理想の和服を産み出すためには例え一部といえども...
【糸を組み合わせる】 話がここまで進むと、繊維産業についてまったく無知である筆者はトンチンカンな質問をしてしまった。 「じゃあ、蚕から飼っているのですか?」 そうではなかった。泉さんは市販されている絹糸を3種、4種と組み...
【機屋」 広辞苑第3版は、「機」を①織物をつくる手動の機械②機で織った布、と定義している。自動織機全盛のご時世に「手動」に限るとはやや時代遅れの感もあるが、いずれにしても機屋とは、織機を使って経糸(たていと)と緯糸(よこ...